日本財団 図書館


 

タクターBが接になり電動機はスター結線で始動し電動機がスター結線における全速度に達するとコンタクターBが断となり次いでコンタクターCが接となって電動機はデル
タ結線となり始動を完了する。

072-1.gif

図18 スターデルタ始動回路モデル図

なお、以下に説明するリアクター始動方式及びコンドルファー始動方式の場合も同じであるが最初のコンタクターの投入が手動で電磁投入される外は総てのコンタクターはタイマーを使用することによって自動で接、断の動作を行うようにするのが一般的である。
スターデルタ始動は、スターからデルタに切替える時に電動機の電源電圧が途切れるので、突入電流が発生する。
この突入電流が最大となるのはスターからデルタに切替えた際、電動機の固定子巻線に残存している電圧と電源電圧の位相差が180°となり固定子巻線の残存電圧と電源電圧が重畳されて電動機に加わった場合である。
従って、スターデルタ始動の場合はスターからデルタに切替える際タイマーにより固定子巻線の残存電圧が消滅するのを待って全電圧に切替え突入電流が過大となることを避ける方法が一般的にとられている。
スターで始動した場合の始動電流及び始動トルクがデルタで始動した場合の1/3となる理由は次のとおりである。
図19はスター結線の電動機を示し図20はデルタ結線の電動機を示す。

072-2.gif

図19 スター結線

072-3.gif

図20 デルタ結線図

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION